共同開催挨拶

  Up DATE 2019-09-01

2011年7月26日~28日 全国図画工作・美術教育研究大会 in 北海道

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アートの力で
   日本を元気に
全国造形教育連盟委員長
永 関 和 雄

永関全国造形教育連盟委員長.jpg3月11日、東日本の太平洋側を中心に大災害に見舞われた日本は、戦後最大の危機にあります。大地震の後の巨大な津波、福島の原子力発電所爆発事故といった一連の震災被害は深刻で、それに付随した生産活動、流通活動などの被害は経済活動の停滞や風評被害と合わさって日本中に暗い影を落としています。そんな中、今年で64回を迎える全国造形教育研究大会北海道大会の開催を危ぶむ声もありましたが、多くの関係者の勇気と力で開催の運びとなったことに心より感謝し、大変嬉しく思います。
 「“わたし”を創る~自立と共生の造形教育をめざして~」を大会テーマに大震災から間もないこの時期に、第64回全国造形教育研究大会が、日本教育美術連盟、北海道造形教育連盟、札幌市造形教育連盟とともに「全国図画工作・美術教育研究大会in北海道」として開催されることには大きな意義があります。
 私たち人間にとって造形活動は文化や社会生活の原点です。人間は造形活動によって文化や社会生活の発展を実現し、扉を開いてきたとも言えます。しかも、造形活動や造形表現には人を勇気づけ元気にする力があり、私たち造形美術教育の指導者はそれを信じて教育活動を続けてきました。
 今回の北海道大会では、造形美術教育にかかわる様々な教育者が校種を越えて理解し合い、研究を深めることを目指しています。全国造形教育連盟では現在、「元気を出そう日本」の思いを込めて世界の児童画を被災地に展示したり、たくさんのこどもたちの笑顔をポスターにしてビジュアルコミュニケーションの力で被災地の人々を応援しています。「アートの力で日本を元気にしたい」という思いを共有し、本大会の研究成果を全国に発信することによって被災地をはじめ日本の力強い復興を予感させるような大会にいたしましょう。

北海道大会に
     期して
日本教育美術連盟理事長
岩 﨑 由紀夫

岩﨑由紀夫日本教育美術連盟理事長.jpg 未曾有の東北大震災、原発事故に対しまして、心よりお見舞い申し上げますとともに、一人でも多くの方々の回復と一日でも早い地域復興をお祈り申し上げます。
 こういった中、全国図画工作・美術教育研究大会in北海道が開催できますことを全国の美術教育と子どもたちを愛する先生方とともに祝したいと思います。本大会は、大会テーマを「“わたし”を創る~自立と共生の造形教育をめざして~」とし、全国造形教育連盟、日本教育美術連盟、北海道造形教育連盟、札幌市造形教育連盟が主催となり、共同開催となります。日本教育美術連盟にとりましては、福島以東、初の北海道大会であり、感無量です。開催にあたりまして、ご尽力いただきました各大会関係諸団体、各研究会、後援諸団体等の皆様に心からお礼申し上げます。
 さて、「生きる力」をスローガンに保育指針や教育要領、学習指導要領が改定され、小学校では、図画工作科の教科目標に「感性を働かせながら、つくりだす喜びを味わうようにする」と記されていますように、知識や技能は「つくりだす喜び」とともに習得され、活用されることで、身に付き、応用できるようになります。一人一人の子どもたちが表現や鑑賞の活動を通して、思考力・判断力・表現力を習得、活用しながら、形や色、言語等を用いて、コミュニケーションを図り、成長していくことのできる教材を開発したり、授業を創造したりしていかなければなりません。
 日本教育美術連盟は、発足当初より、授業研究を柱にして新しい教育の復興と美術による子どもの心の教育を願ってきました。連盟が提唱する「教育美術」は学校教育活動全体に位置する人間形成の軸となる教育としての美術教育活動の追究であり、この教科のもつ文化としての心の教育に対する大きな働きやすべての基礎にある感性や感覚の教育としての可能性を改めて唱えていく必要があります。

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全国大会
ロゴマーク

大会
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