提言者のPAGE (みらいへのまなざし)

  Up DATE 2019-09-01

2011年7月26日~28日 全国図画工作・美術教育研究大会 in 北海道

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Page updated 2019-09-01

** ウズウズするような題材を **

北海道 岩見沢小学校 竹田睦生

竹田 岩見沢.jpgひと・もの・ばしょ と関わりながら 思いめぐらす時 子どもは自然と自己を見つめ これから(=未来)につながる自分像を紡ぎ出します。その心情が色や形となって表れた時、それが自分と他者をつなぐ媒体となり さらに世界は広がりを見せます。
今回の提言では、自分と関わりのある「もの」や「ばしょ」から発想し造形する活動。そして、作り出した作品を使って他者と思いを交流する実践についてみなさんと学びを深めたく思います。子どもが「早くやりたい!」とウズウズするような題材を見つけましょう。


** さがす みつける つくりだす 子ども
          『あっ いいこと考えた!』 **

東京  向原小学校 上野千絵子
    碑小学校  内田佳代子

上野・内田 東京.jpg2010年12月開催した第49回東京都図画工作研究大会では、上記のテーマで、子どもたちの可能性を探ってきました。子どもが形や色、イメージ、もの、人、ことなどを通して感性を働かせ、自らの力で新しい自分や世界をつくりだそうとする姿に重ねています。思い付いたことを試し表しながら、自分で決めてつくりだす子ども達の姿に、教師は、眼差しを向け、寄り添い、共感していきます。子ども達は、「あっ いいこと考えた!」とつぶやきながら、自分の世界を更新し、未来へ繋げていきます。


** 地域とかかわり,いきいきと造形活動に挑む! **

佐賀  佐賀大附属小学校 冨永千晶

3-3 冨永.JPG今こそ造形教育の意義を地域社会に認識させたい!…そんな思いを強くもって,日々子どもたちと活動しています。
今回の提言では,アートの力で地域を元気にする「アートプロジェクト」の数々を紹介します。学校周辺の公園,商店街を舞台に子どもたちの造形活動が展開していく様は,感動の連続です。地域の人とタッグを組んで,形や色,材料の組み合わせ,機能等を話し合い,試行錯誤して表現していきます。本気がぶつかり合う中で起こる挫折やその後の成功は,子どもたちの自己肯定感を高めています。

** 生徒も、教師も、学生も……みんなが学べる、みんながつながる
~「空飛ぶムサビ」から得られたこと~ **

北海道 江別第二中学校 井上哲義
大曲小学校 岩崎愛彦

岩﨑.jpg井上先生.jpg昨年6月に、石狩管内教育研究会図工美術部会で行った「旅するムサビ in 北海道」の報告です。「旅ムサ」が初めて空を飛んで北海道まで来てくれました。また地元の大学の協力もあり、生徒にとっても授業者にとっても、参加者にとっても、そして個々の進行を担当した学生たちにとっても得るものが多い時間となりました。
授業者である井上が、この授業で明らかに変わってきた生徒たちの姿について、また岩﨑が企画から今後の可能性等全体的な取組についてお話します。


** 静から動への感動を! ~一枚の色紙が創り出すアニメーション~ **

熊本  健軍小学校 星子 聖一

星子 熊本.jpg図画工作科では豊かに発想し、五感を十分に働かせ、様々な表現法の工夫・改善を図っていくことは大切です。情報化社会といわれる今日、子どもを取り巻く環境も進化・変化しています。自己表現のツールとして学校現場でも情報機器の活用が広がっています。
 そこで、今回の提言では切り貼りした絵と、パソコンやスキャナーなどを学習のツールとして組み合わせ、子どもたちにとって興味・関心が深いアニメーションをつくることで、発想や構想、新たな表現活動の深化を図り実践化しました。


** 自分らしく生き生きと表現する造形活動をめざして **

広島  川内小学校 川島仁氏

川島.jpg「自分らしく」とは、「自分の思いや願いを大切に」しながら自信をもち自分を表現できることであり、「生き生きと表現する」とは、子どもたちが「自らの資質や能力を存分に働かせながら、主体的に造形活動を楽しむ」ことであると考えています。このような実践を行うには、子どもの学習を適切に見取りながら目標の設定から指導・評価までの一連を指導者自身がふり返り、授業改善を図る必要があると考えます。子どもの自己実現をめざし「指導と評価の一体化」を図ることを、皆さんを一緒に考えていきたいと思います。


** 学校・美術館・大学の連携を通して(そこから見えてきたもの) **

北海道 旭川市光陽中学校 吉野法行

吉野.jpg旭川では、造形教育を主軸とした「学校」「美術館」「大学」という三者の連携を推進しています。しかも、ピラミッド構造を築くことなく、三者が同等のトライアングルな関係を構築しつつあります。
 今回の提言では、①全く異なった組織が、連携するにあたり直面すること、考えなくてはいけないこと、②連携していく意味③継続した連携を築くための組織、そして④具体的な取り組みなどを柱として提言していきたいと思います。全国で連携について悩んでいらっしゃる組織の皆さん、ぜひ来てください。




** 互いの「主題」を共有するまで ~それぞれの「自画像」~ **

沖縄  東風中学校 二宮陸生

二宮.jpg生徒たちは、美術の時間に何を表現するのでしょう。それは自分の心の中の喜びや悲しみ、希望、願いなどさまざまな思いです。そして、それらは生徒個々の言葉にできない切実な「主題」といえるでしょう。
「主題」は対象に向かいつつ描き、描きつつ向かう内に形となります。その形に鑑賞者は「主題」と共に「創造の喜び」を共有するはずです。
 皆様もすでに取り組まれてきた「自画像」の授業ですが、今回は画家の作品鑑賞から始め、生徒自身が自らの「主題」を意識し共有していくまでの過程を紹介できたらと思います。ご助言よろしくお願いします。




** つながる、こころになる **
~ITCを活用したイメージの共有~(小中連携で大切なこと)

大阪  堺市立深井中央中学校 伊藤慶孝

伊藤慶孝のコピー.jpg*小中連携を知れば知るほど,「すべての美術を学ぶ子どものために、必要なことなんだ。」と感じます。しかし一方で,小中連携の推進状況は,都道府県によってまちまちです。県レベルで推進し、一貫システムが整っている地域もあれば、連携のため学校が無理をしなければならない地域もあります。だからこそ,大切なのはハードではなく,目の前の子どものために作るソフトだと感じます。今回の提言では、『目の前の子ども』『自分が肌で感じる課題』『地域(堺市)の現状』を念頭に置いて計画・実践した授業をもとに,これからの小中連携を考えてゆきます。

** 地域の美術館施設と学校との連携の中から生まれた授業の広がり **

 ~異なる連携方法で作った2つの授業、本物を自分たちの言葉で語る~

北海道 釧路町遠矢中学校 更科結希

更科 釧路.jpg美術館と学校の連携はなかなか難しいものです。しかし、美術館施設の扱う「本物」と子ども達が出会ったとき、印刷された物からは感じ取れない大切なものを見つけ出します。 
今回の提言では、釧路市内にある2つの美術館施設、釧路市立美術館と連携した実践事例、北海道立釧路芸術館と北海道教育大学釧路校との連携で生まれた実践事例を紹介いたします。
 未来につながる力をどのように育んでいくことが大切か、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。


** 美術教師の「学力向上」と「学び合い」 **

秋田  仁賀保高等学校 黒木 健

秋田県黒木顔.jpg『未来へとつながる造形教育』を確かなものとするためには,「美術教師(作家系)視座」で行われている授業を「生徒視座」に変換することが鍵であると考えています。
 例えると,レストランでの食事には確かに魅力がありますが,「日常の食事」にこそ目を向けていきたいのです。
 「普通のものやこと」を軸に,美術教師自身の学力(関心・意欲・態度,思考力,判断力)を向上させ学び合うことが,求められる確かな授業につながると思うのです。そんな題材も提案いたします。



** 対話による制作作品の相互鑑賞と絵画確立 **

大阪  三島高等学校 八木遼蒼

八木.jpg青年期の課題とされる自己の確立について、高校の美術教育を通しての絵画制作がどのように関わり、つながるかを作品の制作過程の内容を検討し、起こりうる課題と問題点を踏まえ考察をおこなってきました。              本提言では、絵画制作の実践事例を提示し、高校生が自分の思いやイメージを引きだし膨らませ、主体的に作品と向き合う背景を制作サイクル(構想から制作・合評・美術展の展示・鑑賞)から明らかにし、主に中間合評会の生徒同士の対話による制作途中作品の相互鑑賞を通して、豊かな絵画確立と他者との交流からうまれる有用性を検証していきます。





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